三億円少女はゲキハロではない〜ネタバレ有り ストーリー編〜








どうも、おでんははんぺんが好きなジャスミンです。



前回で予告した通り今日はストーリー中心の感想と考察です。
今回はお留守番だから早く内容が知りたい!という方のためにまず大まかなあらすじを説明しておしょう。
※配役は筆者が観に行った回限定です






舞台は府中のとある旅館"まのほろば"。ある雨の日 琴絵(徳永千奈美)は白バイ警官の姿をした少女、依子(須藤茉麻)と出会い、ひょんなことから依子を案内し同じ旅館に泊まることになる。依子は旅館の番頭、鈴木一郎を訪ねにきたという。しかし偶然彼女の財布から旧札や若かりし頃の鈴木一郎と写った写真見つかる。


その頃、旅館には宣伝PRのためにケーブルテレビのジャーナリストたち(レポーターの万里子⇒嗣永桃子と編集長とその娘の佳林)が着ており依子の不可解な出来事に疑問を持ち、こっそり調査し取材を求める。

周りの野次馬(他のメンバー)の追究によりついに依子は一朗に全てを明かし、それを一朗は皆に伝える。白バイの少女は過去からタイムスリップしてきた鈴木一朗のかつての許嫁の依子だったのだ。







と簡単にまとめてみましたがこれはまだまだ話の入り口に過ぎません。中には"ネタバレOKだから内容がもっと詳しく知りたい"という方がいらっしゃるでしょうからウチのブログより遥かに分かりやすくまとめているページのURLを張っておきます(爆(⇒http://rakuen2.sakura.ne.jp/patio/patio.cgi?mode=view&no=3100












筆者のいたらない文章力のせいもありますが上記の説明を短くまとめるのに苦労する程、劇の構成は意外と複雑に作ってあります。依子と一郎の過去。事件に至るまでの謎。今の一郎の気持ちと依子を追っかけ回す周りの野次馬たち。そして依子のこれから。話の段階の1つ1つが非常に濃く平成と昭和をごちゃ混ぜにしながら進んでいきますが、これが不思議とドラマを見ているような勢いでスピーディーに展開していくのです。

作りが複雑なのに何故スピーディーなのか?思い出してみると前回のゲキハロの主役は菅谷梨沙子でしたが各メンバーそれぞれの個性が強くまるで皆が主役だ!と言わんばかりに役が濃かった。それでも、まとまりがあってまるで彼女たちが同じ学校に通っているように感じられたのは元々のBerryz工房の良さを活かしていた舞台だったから。サンクユーベリーベリーはジクゾーパズルのように誰か1人でも欠けたらできない舞台だったからです。
しかし今回のゲキハロは違う。中心のメンバーだけで流れは進んでいき野次馬たちがそれを盛り上げる。分かりやすく例えるのなら既に出来上がっているジクゾーパズルに額縁をつけたようなものなんです。











誤解しないで頂きたいのですが面白くないと言っているわけではありません。ただBerryz工房がじゃなくても意味のある舞台と言っているだけです(駄目じゃん
所詮は依子の謎を解いていく劇。これから皆で1つになってエンディングを迎えるような話ではない。そのため何とも曖昧で歌で誤魔化すというよく最近のドラマであるような中途半端な終わり方に自分は納得がいっていません。
でも逆に言い換えると上と下のピースがヨレヨレの代わりに野次馬という名の額縁がそれなりに支えてくれているし中心がガッチリとしているので余計なモノが入る隙が無い。だからスピーディーで疾走感溢れる展開になった。


この舞台の中盤こそがこの劇の最大の見所であり、推し・ハロプロなどアイドル関連の物事を抜きにして気づけばファンの誰もが須藤茉麻ではなく依子を観て息を呑んでいる状態になっていたと思います。それだけ劇としての完成度は中盤だけですが高かったということです。







今回のゲキハロは個人差があると思いますが楽しむか楽しまないかの境界線はゲキハロとして観るか。ただの劇として観るかという気持ちの持ちようなのかもしれません。